ラヘルの詩
<もしかすると>
もしかすると、あのことは、なかったことかも…
もしかすると
朝起きて、夜明けの庭で汗を流して働いたことは、
収穫どきの長く、暑い日々
荷車に積まれた穂束の上に立って
歌声を響かせたことは、
澄んだ水の色、静らかな、けがれのない
私のキネレット…私のキネレットは
そこあったのだろうか
いや、夢を見ていたのかも?
作曲:イェフダ・シャレット
http://www.youtube.com/watch?v=LeBesChGIBk
<キネレット(ガリラヤ湖)>
ゴランの山
あそこに手を伸ばして触れてごらん、
静けさに安らいで、景色も心も止まったよう。
「ヘルモンおじいさんの山」
ひとり孤高に輝いて、まどろんでいる。
白い頂(いただき)から冷たい風を吹かせて
岸辺には背の低いヤシの木の梢(こずえ)があって、
からまった髪のようなヤシの葉は
まるでいたずらな赤ん坊のよう。
その葉がキネレットの水の中にすべってゆく。
足をばたばたさせるように…
その水はゆらめいている。
キネレットの岸辺には、冬でもたくさんの花が咲いている。
赤いアネモネ、オレンジのサフラン。
ある日
野菜は七倍もの緑色になった。
空は七十倍もの青い空色になった。
私はただ生きているだけ
生きて行く糧も失い、うなだれて歩くことしかできなくても
心は、灯された火のようにまっすぐに立っている。
キネレット、
私は
あなたを裏切ることができようか?
あなたからもらった少女時代の恵みを
私は忘れることができようか?
ラヘルについて
http://www.jafi.org.il/education/moriya/tiberia/rachel.html
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